寝かしつけ絵本「おやすみ、ロジャー」を”お勧めしない”理由とは?

「おやすみ、ロジャー」という絵本を知ってますか?

少し前に「これを読んだら子どもがパタッと寝る!」とSNSなどで話題になった絵本です。

まだ長女が3歳で次女が0歳くらいの時、中々子どもたち寝ずに悩んでいた時期があります。そんな時にこの本のことを知って、ワラにもすがる思いで”買ってしまい”ました。

”買ってしまった”といったネガティブな単語からも分かる通り、はっきり言って

僕はこの本をお勧めしません。

…ということで、今回は「おやすみ、ロジャー」をお勧めしない理由をお伝えします。

「おやすみ、ロジャー」は効果がなかったのか?

まず、誤解してほしくないのが、「おやすみ、ロジャー」をお勧めしないからといって、寝かしつけに効果がなかった訳ではありません。

というか、むしろ、めちゃくちゃ効果がありました。

うちの子供達の場合でしか試してないですが、おそらく5回くらい寝かしつけ時にこの絵本を読み聞かせたところ、

絵本を読み始めて、たったの10分くらいで寝てくれました。

通常は30分くらいゴソゴソしたり、叫びまわったりしていたので、この効果には正直僕もびっくりしました。

だったらなぜお勧めしないのか?

ワラにもすがる思いでこの絵本を買い、抜群の効果が出たのに「お勧めしない」のには当然理由があります。

これは大好きな絵本「りゆうがあります」

それっていうのは、「子供たちへの悪影響があるんじゃないか?」という懸念があったからです。

つまり、”早く寝てくれる”というメリット以上に、”なんか子どもにヤバそうだ”っていうデメリットを強く感じた、ということです。

ただ、これは何かで実証されているわけではなく、あくまで僕が個人的に感じた、いわゆる”直感”のようなものですので、信じるか信じないかはお任せします。というか参考程度に聞いておいてください。

僕が感じた”ヤバさ”とは?

じゃあ、僕が「なんか子どもにとってヤバそうだ」と感じたものはなんだったのか?というのを、頑張って説明してみたいと思います。

まず、この「おやすみ、ロジャー」という絵本なのですが、スウェーデン大学で講師を務めるカールさんという方が、心理学と行動科学を使って描いたものらしいです。

つまり、心理学と行動科学を使って、科学的に子どもを眠らせるようなプログラムが組まれている絵本だ、ということです。

死ぬほどつまらない内容

だから、子どもを寝かせるというのが主目的なので、内容なんてどうでもいいんですよね。

寝かせるための絵本だから、当然といえば当然なんですが、それにしても読んでいる親の僕が発狂しそうなくらい、内容が面白くないのです。

だって出だしから

さーて、いまからとっても眠くなるお話をしましょうか

なんて言っちゃってる…苦笑

まぁ、でも面白かったら興奮して眠れなくなるから、それはそれで「つまらない」というのが必須条件のかもしれませんが…。

一応、物語としては「ロジャーという子ウサギが、眠れないから”あくびおじさん”という魔法使い?に会うために旅に出る」という内容です。ただ、あまりにも「寝かそう!」っていう意識が強すぎて、内容が破綻しすぎています。

僕は子どもに絵本を読んであげるのが好きなのですが、この「おやすみ、ロジャー」に関しては、一回読むのも苦痛でした…。

不自然に入る「眠る」という単語

この絵本は物語として破綻しているのですが、さらに、文章中に「眠る」とか「眠たくなる」っていう単語が多数散りばめられていて、それがまた不自然さを助長しているようになっています。

例えばこんな文章がいっぱい出てきます。

どういうわけか今日に限って、ロジャーの兄弟たちは、いつもより早く眠ってしまいました。そのとき、ロジャーが考えていたのは、いますぐ眠るために、考えているうちにくたくたになって眠くなっちゃうようなこと。

たったこれだけの文章のなかに、「眠る」という単語が3つも出てくるのは異常でしょう。

この絵本は終始こんな感じで、自然とはほど遠い感じで「眠る」という単語をゴリ押ししてきます。

子どもに催眠術をかけている感覚

この「眠る」攻撃もその一種なんでしょうけど、この絵本は一貫して(それが目的だからしょうがないですが)、「寝かせる」ことに主眼が置かれすぎて、なんだか子どもを催眠術にかけているような感覚になってきます。

ここが、僕の感じた「ヤバさ」の根源だと思います。

最初にこの本の読み方もしっかり指示されていて、そこから僕には違和感しかありませんでした。

  • 太字の箇所は、言葉や文を強調して読む
  • 色文字の箇所は、ゆっくり、静かな声で読む
  • 【あくびをする】など動作の指示に従い、【なまえ】にはお子さんの名前を入れる
  • うさぎの名前、ロジャーはロー・ジーャーとあくびを2回しながら読んでも良い

まぁ、ここまでは百歩譲って許せたとしても、絵本を読み進めるとこんな記述もあります。

【数を数えながら、お子さんに向けて目に見えない薬をまくふりをしてください】

「3、2、1、ねむたーい、ねむたーい、もう寝ちゃった」

・・・ここまで来ると、もはや、「絵本を読む」というより「催眠術にかける」という感覚になってきます。

絵本の目的を見失いたくない

最初にも言ったように、確かに寝かしつけの効果としては抜群にあったので、本当に寝かしつけで悩んでいる人は試してみても良いかもしれません。

ただ、僕的には「絵本の目的ってなんだっけ?」と考えた時に「子どもの想像力を育む」とか「安心して寝られる気持ちを作る」みたいな感覚があります。

読んでいて大人も子供もワクワクするような。また読みたくなるような絵本が理想だと思っているし、そういう本を読んであげたいと思っています。

でも、この絵本はそこから外れて「合理的に子どもを眠らせるため」の絵本になっている気がします。

実際、読んでいる僕は全然ワクワクしなかったですし、なにより子どもたちも「つまんなーい」を連呼しつつ眠りについていました…苦笑

催眠術で寝かせた子供の脳みそにどんな影響があるのかは分かりませんが、少なくとも良い影響は与えないのかな、と思い僕は読むのを辞めました。

僕の期待していたのが「穏やかな、のんびりリラックスできるような内容」の絵本だったので、ここまで合理的な催眠術本だったことにビックリした、というのが本心です。

なんだか攻撃的な記事になって申し訳なかったですが、これからこの絵本を買おうと思っている人の、何かしらの参考になれば幸いです。

では。

 

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